散歩道 雛飾り
飛騨地方の ひな祭りは月遅れの4月3日です。
今 高山市内の80か所の 施設 宿 ホテル 商店に自慢の 雛様が飾られています。
毎年 いろんな雛飾りを見るのが楽しみです。さてここで ちょっとうんちくを
段飾りの最上段の 雄雛と女雛の位置が関東と関西では違うことは ご存知と思いますが。関東風は雄雛が向かって左 女雛が右になっています。これは昭和以降の並び方で日本古来は左上座 つまり左側の(向かって右)上座に男性がおられるのです。
関西風 京風は今でもこの位置関係になっています。 関東風は 昭和天皇が即位の時 洋装の天皇が皇后の右側に立たれたのを踏襲して居ます。今はこちらの方が 全国的です。
またお顔も関東は目が大きめで 口元が かすかにほころび ふっくらとした可愛い顔が好まれるそうです。関西(京)は 京美人 切れ長の目に鼻筋通った高貴な顔が好まれています。アンテークのお雛様は この系統です。
さて次の段は 三人官女 まんなかの官女は お局さまでミセスです。着物の袖は短く眉もそって 鉄漿です。両サイドの官女は若い娘で 着物の袖も振袖風で長い。
そして 左大臣 右大臣は 随身 お殿様のおつきの男性です。
左大臣は年配(長く 天皇にお仕えしている) 右大臣は若者(家柄のよい高貴の出の若者)です。 左大臣は 節句のお酒を飲んで赤い顔をしています。
そして五人囃子。元服前の貴族の師弟で 良いところをアピールして元服後に宮中のよい位置に 就職できるのを狙っている子供たちです。髪は少年の髪型です。
ここに 現代風の女性の五人囃子が ありました。
そして 一番下の三人は 仕丁(じちょう)と言って 宮中の雑用係です。怒った顔 泣きべその顔 お酒を飲んで酔っぱらっている顔 ひな人形の中で一番ユーモラスな顔になっています。
あとお道具や 飾りの数々お雛様の種類など 説明したいことが沢山ありますが 本日はここまで 近くの皆さんまだ 時間ありますので お散歩がてらひな人形巡りをどうぞ。
最後に猫雛さん